So-net無料ブログ作成
検索選択

“あそんでいかない?”(第1場冒頭)

オーケストラ・ニッポニカ第17回演奏会「芥川也寸志 管弦楽作品連続演奏会 その3」(2010/3/14(日)、東京・ティアラこうとう)に向けて、昨年12月から歌劇『ヒロシマのオルフェ』を練習しています。

以前にCDで聴いたこともあったのですが、これほど凄い作品とは!
年末年始の休みのあいだも、気がつくと頭の中で『オルフェ』が鳴っていて、つい色々考えてしまうので、思いついたことをここにメモすることにしました。

「あそんでいかない?」
これはもちろん、このオペラで最初に歌われることば。歌うのは“娼婦たちの合唱団”(コントラルトのコーラス)。
この、最初のことばが、既にしていかに選びに選び抜かれているか、ということに先日思いあたりました。

このオペラが原爆と真正面から向き合う作品であることは、あまりに明らかです。そして、このオペラは、個人にとっての被爆という現実の核心を表現することで、結果として極めて広大なスケールで、普遍的な人間のさまざまな側面を切実に、しかも豊かに、愛着を持って表現し得ていると感じられます。

「あそんでいかない?」
コンサートホールという場は、原爆というテーマに向き合うには、一見そぐわない…ということは、大なり小なりいまの私たち誰もが感じることではないでしょうか。
この最初のことばは、その私たち聴き手の戸惑い、気の重さをいわば逆手にとって、一気に作品の世界へと引きこんでいきます。
台本の圧倒的な力。そして、最初のことばが発せられる前に演奏される序曲、第1場冒頭の音楽の、驚くべき凝縮力。

オーケストラ・ニッポニカ第17回演奏会
<芥川也寸志管弦楽作品連続演奏会・その3>
2010年3月14日(日) 16:00開演予定/東京・ティアラこうとう
指揮:本名徹次
曲目~
芥川也寸志: 音楽と舞踊による映像絵巻「月」 (1981)[舞台初演]―演奏会形式による
芥川也寸志: 歌劇「ヒロシマのオルフェ」*(1967)台本/大江健三郎―演奏会形式による

*青年:黒田博(バリトン) / 若い娘、のちに看護婦:腰越満美(ソプラノ) / 中年の娼婦、実は巫女:加賀ひとみ(メゾソプラノ) / 死の国の運転手、のちに医師:吉田伸昭(テノール) / 合唱:Chor June、すみだ少年少女合唱団他

副指揮:四野見和敏
管弦楽:オーケストラ・ニッポニカ

nice!(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。